百日咳に対する3種混合ワクチンの追加接種の必要性について
3種混合・4種混合・5種混合ワクチンには、百日咳に有効なワクチンが含まれています。通常、これらのワクチンは、生後2・3・4か月・1歳~1歳半に計4回接種されます。しかしながら、1歳半以降、百日咳に有効なワクチンを接種する機会はありません。このため、ワクチン接種後4~7年程度で免疫(抗体)が減少してしまい、計4回のワクチン接種を受けている幼児から学童期のお子様でも、百日咳に感染することがわかってきました。
これを受け、「日本小児科学会」では、
- 就学前に3種混合ワクチンの追加
- 11~12歳の2種混合ワクチン(定期接種)の代わりに3種混合ワクチンを接種
を推奨(任意接種)しています。[参考:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール]
(2種混合ワクチン:DTの接種券で3種混合ワクチンは接種できません。3種混合ワクチンは任意接種としての接種になります。)
就学前のMR(麻疹・風疹:定期接種)に合わせて3種混合ワクチンの追加接種(任意接種)をご検討ください。また。11~12歳での2種混合ワクチン(DT:定期接種)を、3種混合ワクチン(DTP:任意接種)へ変更した接種をご検討ください。
なお、6か月未満の乳児がいるご家庭、これから出産を迎えるご家庭は、乳児への感染を防ぐ必要があるため、これらのスケジュールにこだわらず、ご家族への臨時接種をご検討ください。