経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®)のご案内
*販売元「第一三共(株)よりフルミスト発売延期の連絡が届きました(2024年9月23日時点)。このため、予定した接種日での接種が困難な可能性があります。予約はあくまで仮予約とお考え下さい。接種日の延期、もしくは、不活化ワクチンへの切り替えをご検討頂く可能性があります。
延期されていたフルミストの発売が決定しました。順次、予約を再開いたします。予約枠および接種の見通しについては、LINEにて情報を更新していきます。(2024年10月1日)
今季から、経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®)が認可されました。名前の通り、弱毒化した生きたインフルエンザウイルスを鼻腔に噴霧するタイプのワクチンです。理論的には感染予防効果が高く、効果も長続きすると言われています(ただし、確実に不活化ワクチンよりも有効性が高いというわけではありません)。
供給が不安定なため、土曜日の16:30~16:45の時間帯で10名ずつ、予約とワクチンを確保しながら接種していきます。ご希望の方は、HPもしくはLINEのWeb予約から予約をお取りください。
以下、フルミストの詳細です。
①費用 9000円/回(税込) (公費助成対象外)
②接種対象者 2~18歳 (それ以外の年齢は認可されていません)
③接種回数 1回(点鼻)
④予約制 Web予約 (土曜日16:30~16:45、10名)
- 10/26(土)から接種を開始します。(予約開始:9/24(火)~)
- 予約は、ホームページのWeb予約もしくはLINE公式アカウントのリンクから⼊れます。
- キャンセルはできませんのでご注意下さい。
- 土曜日16:30~16:45の時間帯での接種が困難な方は、お電話でご相談ください。
- 問診票は接種前日の18:00以降に入力可能となります。接種当日の朝までに問診票を入力して下さい。ただし、体温は来院後に測定頂きますので空欄で構いません。
[注意事項]
- 供給が非常に不安定なため、予約=確定ではありません。あくまで仮予約とお考え下さい。
- ワクチンの入手が困難な場合は、不活化ワクチンの接種に切り替えていただきます。
- ワクチンが入荷できましたらLINEでお知らせします。
- 予約状況およびワクチンの入荷状況に応じて、徐々に土曜日の予約枠を開けていきます。
こちらの内容はPDFでもご覧いただけます。(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン フルミスト®)
[参考情報]フルミストについて
- 鼻の中へ吹き付けるタイプの生ワクチン(生きたインフルエンザウイルスを使ったワクチン)です。
- 生ワクチンですが、接種してもインフルエンザのような強い症状を引き起こさないようにデザインされています。
- 効果は1シーズンですが、不活化ワクチンよりも効果が長く持続します。
- 従来の不活化ワクチン(注射)は、血液中の免疫であるIgG抗体を誘導しますが、フルミストはIgG抗体に加えて、ウイルスの侵入門戸である鼻腔・気道粘膜に分泌型IgAを誘導します。
- 粘膜の表面に直接免疫を成立させるため、理論的には、従来の不活化ワクチンより高い感染防御効果が期待でき、その効果の持続も長くなります。(ただし、流行するインフルエンザウイルスの種類や型によって、フルミストと従来の不活化ワクチンとで優位性が変化するため、いかなる場合でもフルミストが優れているとは言えません。)
- 日本では、2024年に承認され、2024年シーズンから開始となります。アメリカでは、2003年にアメリカ食品医薬品衛生局(FDA)に認可され、ヨーロッパでも2011年から認可・発売されており、効果や安全性ついては実績が示されております。
- フルミスト接種後の主な副反応は、鼻炎症状(鼻水、鼻づまり)や発熱などの風邪症状です。その他、アレルギー反応など、従来のインフルエンザワクチンと同様の副反応が起こる可能性があります。
ワクチン接種ができない人
- 明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)
- 重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 過去に本ワクチンに含まれている成分で、アナフィラキシーを起こしたことがある方
- 明らかに免疫機能に異常のある疾患をお持ちの方、免疫抑制をきたす治療を受けている方
- 経口または注射の副腎皮質ホルモン剤を使用している方
- 妊娠していることが明らかな方
予防接種を受ける際に医師と相談していただく方
- ゼラチン含有製剤またはゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシーなどのアレルギー症状を起こしたことがある方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、重度の気管支喘息、免疫不全などの基礎疾患のある方
予防接種を受けた後は以下の点に注意してください
- 接種当日は過激な運動は避けてください。接種当日の入浴は差支えありません。
- 妊娠が可能な方は、接種後2か月間は妊娠をしないように注意しましょう。
- 接種後1~2週間は乳児や重度の免疫不全の方との接触を可能な限り控えましょう。